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2018年5月2日水曜日

(1226) 「研究者になる」ために

 
      最新投稿情報
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(K0367)  若年性認知症就業(3) ~ その背景  <脳の健康><インクルーシブ社会>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2018/05/k0367-3.html
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1.   「どうすれば研究者になれますか?」

(1)  研究者になろう、なんて思わなくていい。参考書やノウハウは必要ないと思う。
(2)  研究者とはなってしまうもので、その始まりは事後的にしか認識できない。
(3)  思うに「研究する者」の本質は、対象を深く研(と)ぎ究(きわ)めんとする「態度」にあって、知識や肩書などの「状態」にはない。
(4)  不思議に魅せられている刹那(せつな)の中にこそ、研究者の心は宿る。
 

2.   「どういう人が研究者に“なってしまう”のですか?」

(1)  職業として研究者を選ぶ者の多くには、「研究が楽しくて仕方がない」という原体験が訪れる。
(2)  目の前にある不思議を解明しようと、自分の最大限の知識と技術で、試行錯誤・仮説検証を重ね続ける。
(3)  そのチャレンジの多くは失敗に終わるが、「もう少しで解けそうだ!」という感覚が麻薬的で、捉(とら)われてしまうのである。
(4)  時々やってくる「解けそうな知恵の輪」は本当に魅力的で、考えなくても、考えている。食事をしても、布団に入っても、隣で奥さんが話していても。
 


 小槻は、「人間になる」と「研究者になる」は、きっと同じだと思っている。
 
===== 引用はじめ
 思想家・内田樹(たつる)さんの弁を借りれば、ヒトの遺伝子を持つ者が人間になるのではなく、人間的であろうという態度にこそ人間性は宿る。研究者もきっと同じだ。
===== 引用おわり
 


 私は、「幸せ者になる」もまた、「人間になる」・「研究者になる」と、きっと同じだと思っている。次回に続く。
 

<出典>

小槻峻司、「研究者になる、その瞬間」
【理研が語る】 産経新聞(2018/04/04)
 
研究者になる、その瞬間
https://www.sankei.com/west/news/180414/wst1804140035-n1.html
添付図は、このサイトから転載。


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