画面の説明

このブログは、左側の投稿欄と右側の情報欄とから成り立っています。

2018年1月8日月曜日

(1112) 「涼しさ」 / 熱収支シミュレーションでまちの熱環境を予測・評価する / 「ソーシャルシティ」(10) (放送大学)


      最新投稿情報
=====
(K0253)  大阪府高齢者大学(1) <その他>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2018/01/k0253-1.html
=====

 

【目次 / 第10章 熱収支シミュレーションでまちの熱環境を予測・評価する】

1. まちづくりと熱環境予測・評価手法
  (3D-CAD対応熱収支シミュレーション)

2. 熱があふれているまちにクールスポットを

3. すかすがしい潤いのあるまちづくりに向けて

4. 事例紹介 - 土浦のまちづくり -
  まちづくりにおける熱環境設計と可視化

 

 本章の「主役」は、「シミュレーション」「予測・評価」であろうが、その前段階で「涼しさ」とはそもそも何者か、というところが興味深かったので、まとめる(季節外れだが)。

===== 引用はじめ
 亜熱帯に近い日本の夏を考えると、吉田兼好が『徒然草』で「家のつくりようは夏を旨とすべし。冬は…」と述べていることは、今日のまちづくりにも当てはまる。
===== 引用おわり

同意

 涼しいとはどのような状態なのだろうか。
===== 引用はじめ
 寺田虎彦が言うように、非定常的に刹那の涼しさを得ることではないだろうか。“涼しさは瞬間の感覚である。持続すれば寒さに変わってしまう”と、寺田虎彦は日本の蒸し暑い夏の中での涼しさをとらえている。
===== 引用おわり

なるほど。

 涼しさが得られる環境側の条件としては、次のような項目が挙げられる。
===== 引用はじめ
ア) 気温が周囲より低いこと
イ) 適度な気流感がある(一定風速でなく、ゆるぎがある)こと
ウ) 周囲からの冷放熱があること
エ) 相対湿度が低いこと(気温が28℃以上になると相対湿度が効いてくる)
===== 引用おわり


 もう少し具体的に設計規範を示すと次のようになる。
===== 引用はじめ
  地面や建築に入射する強烈な日射を徹底的に遮断するとこ。そして、屋外の生活空間を日影にすること
  風の通り道を確保し、通風を促進すること。 …
  緑、すなわち植物の蒸散作用、湿った地表面からの蒸発や蓄冷などの効果を活用すること。 …
===== 引用おわり


 このような考えをもとに、まちにクールスポットをつくる。シミュレーションし、予測し、評価する。

 「涼しさ」に関連して、次回引き続き考察する。


出典
梅干野晁、「第10章 熱収支シミュレーションでまちの熱環境を予測・評価する」、川原靖弘・斎藤参郎、「ソーシャルシティ」、放送大学教材(‘17)

0 件のコメント:

コメントを投稿