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2017年6月14日水曜日

(904) 選択可能性に関する意味ある四つの態度


      最新投稿情報
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(K0046) 「人の世話になりたくない」(2) / 高齢期の死生観(2) <臨死期>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2017/06/k004622.html
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岸田 ひろ実さんの話には、「選択」という言葉が時々でてきて、これが大切な言葉だと思った。

「選択可能性」という言葉をキーワードにして、私の考えたことを述べる。

 

選択可能性に関する意味ある四つの態度があるようだ。

(1)  有効選択可能性を付与する

 本人が気づいていない、あるいは決めかねている時に、有効な選択肢を勧める
 例:「講演してみてはどうか」
 

(2)  無効選択可能性を奪取する

 選べない選択肢だと知っているけれど手放せない(踏ん切りがつかない)人の背中を押す
 例:「それは駄目でしょう」
 

(3)  無効選択可能性を付与する

 それ自身は無効な選択肢であるが、それと比較することにより、有効な選択肢を選びやすくなる
 例:「ママ、死んでもいいよ」
 

(4)  有効選択可能性を奪取しない

 思い込みで、相手の意向を確認しないまま、勝手に決めてしまうことのないように注意する
 例:「車椅子のままこちらに」

 

岸田 ひろ実さんの話を聞き(A)・読んで(B)(1)(3)(4)に気づいた。

    岸田 ひろ実さんの講演会については、
      http://kagayaki56.blogspot.jp/2017/06/898.html
    (A)(B)については、後ろに参考サイトを示す

そして、(2)も意味ある態度だと思う。

 
いずれも意味ある態度だか、(1)(2)がわかりやすく、(3)(4)はわかりにくい。
そこで(3)(4)を説明した後、(1)(2)を説明する。

 

<説明>

(3)  無効選択可能性を付与する

 それ自身は無効な選択肢であるが、それと比較することにより、有効な選択肢を選びやすくする
 例:「ママ、死んでもいいよ」

===== 引用はじめ   (B)  P.88 – P.89

「ママ、死にたいなら死んでもいいよ」
私は耳を疑いました。


それでも、死んでもいいよと許されたことで、不思議なことに「死にたくない」という思いが湧き上がってきたのです。

良太を生んで途方に暮れた時、主人から「育てなくてもいい」と言われたことが脳裏をよぎりました。

「わかった。あなたを信じて、もう少し生きてみる」
私は奈美に伝えました。

===== 引用おわり
 

起こっているメカニズムは、
http://kagayakiken.blogspot.jp/2017/05/k0016-2.html
に書いた。

 

(4)  有効選択可能性を奪取しない

 思い込みで、相手の意向を確認しないまま、勝手に決めてしまうことのないように注意する
 例:「車椅子のままこちらに」

===== 引用はじめ   (A)  9:4711:18


皆さん、一緒に考えてみてください。

例えば私が、食事にレストランに行ったとします。そうするとお店の方が車椅子の私に気づいて、こちらにどうぞと、椅子の一つを外して案内してくれます。

さて皆さん、これは、正しいおもてなしでしょうか。

===== 引用おわり

答は、(A)で聞いてみてください。

 

(1)  有効選択可能性を付与する

 本人が気づいていない、あるいは決めかねている、有効な選択肢を勧める
 例:「講演してみてはどうか」

===== 引用はじめ   (B)  P.100 , P.102

「一対一、目の前にいる一人に対してメッセージを伝えるセラピーもよいと思うけど、岸田さんが経験したことは多くの人に伝えてほしい。それが岸田さんの使命なんじゃないかな」


洗い物か何かをしながら、なんとなく話したにすぎません。

「それ、いいじゃん。やろうよ」

奈美は二つ返事で言い、翌日には私が講演する舞台を見つけてきたのですから、我が娘ながら凄まじい行動力に脱帽しました。

===== 引用おわり

 

(2)  無効選択可能性を奪取する

 選べない選択肢だと知っているけれど手放せない(踏ん切りがつかない)人の背中を押す
 例:「それは駄目でしょう」

これは、岸田 ひろ実さんの話から導いたものではない。(3)(4)(1)を添付図にプロットした結果、(2)にも何かが埋まるはずだと検討した。

 

以上、岸田 ひろ実さんの裏にある、普遍的なものを掘り出そうとした。

 
(A) TEDxYouth@Kobeでのスピーチ「障害を価値へ、そして最高の人生へ」


 
(B) 著書「ママ、死にたいなら死んでもいいよ (娘のひと言から私の新しい人生が始まった)



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